石見銀山が残る、島根県大田市
50年以上鉄と向き合ってきた職人が手掛ける、 鉄製蚊取り線香台。
一つひとつ職人の手作業で製作しているため、1ヶ月に製作できる数は約40個のみ。
生産数には限りがありますが、その分、一点ずつ丁寧に仕上げてお届けします。


ただ蚊を避けるためだけではなく、“空間そのものを楽しむための道具”として。
重厚感ある鉄の質感と、静かに立ちのぼる煙。

玄関に。
テラスに。
庭先に。
静かな夜のデスク横にも。

そして、キャンプやアウトドアの時間にも。
自然の中に置いても、鉄の無骨な質感は景色にすっとなじみ、ランタンの灯りや木のテーブルとも相性よく空間を引き立てます。

縁を少し立ち上げた形状にしているため、灰がまわりにこぼれにくく、屋外でも使いやすい仕上がりです。
ただ使うだけではなく、外で過ごす時間そのものを、少し豊かにしてくれる道具です。

枝先にそっととまるような、鉄のトンボ。
無骨な素材でありながら、どこか繊細で、自然の気配を感じさせる造形です。

火を灯していない時にも、空間に静かな余韻を添える、小さな鉄のアクセントです。

蚊取り線香台として使うのはもちろん、ただのオブジェとしてもおすすめです。

玄関では鍵置き、デスクや棚の上では、アクセサリーや小物を置くトレイとして。

鉄ならではの重厚感と、手仕事から生まれるやわらかな表情が、ただ置いておくだけで空間に趣を添えてくれます。
実用品でありながら、インテリアとしても美しい。
暮らしの中で、季節を越えて使い続けたくなる鉄の道具です。



蚊取り線香から、 ゆっくりと立ちのぼる煙。
その揺らぎには、 人の心を落ち着かせる不思議な心地よさがあります。
川のせせらぎ。 鳥の鳴き声。 風に揺れる木々。
自然の中にあるような静かなゆらぎは、 忙しい日常の中で、感覚をそっと整えてくれます。


この蚊取り線香台を手がけるのは、篠原メタル工房の原田さん。

島根県大田市温泉津町に生まれ、別府大学 文学部 美学美術史学科で美術を学び、大阪市立美術館附設美術研究所にも在籍。
2005年、篠原メタル工房の設立と同時に入社。
2006年、第60回記念二紀展に入選。
現在はホテルのロビーや大田市長室にも飾られている鉄のオブジェをはじめ、数々の鉄の雑貨づくりにも携わってきました。

この鉄製蚊取り線香台も、原田さんが考案し、一点ずつ手作業で制作しています。
薄く、平たく。
フチ部分は少し持ち上げて。
無駄を削ぎ落とした、静かな造形。

持ち上げたフチ部分は、 なめらかに波打つ曲線に仕上げています。
頭の中にメロディーを流しながら、ひとつひとつの動きに気持ちを込めていく。

深く曲がる部分。 浅く曲がる部分。
その流れは、 まるで遠くに見える穏やかな山並みのよう。

さらに、無機質になりがちな鉄に、やわらかな表情を添えるため、
トンボのモチーフをあしらいました。

細い羽の広がりや、繊細な輪郭まで、一本ずつ丁寧に手作業で仕上げています。

ふと目に入った時に、夏の気配を感じる。 そんな余白を残すための、小さな遊び心です。

また、蚊取り線香を支える部分にも、
直線ではなく、やさしく流れる曲線を加えることで、鉄特有の硬さを和らげ、
自然で軽やかさを感じられる造形に仕上げています。

蚊取り線香を取り付ける部分も、 職人が削りながら細く調整し、 安全面ちょうど良い位置で止まるよう仕上げています。

削った部分は再度焼きを入れ、角を平たく整えることで、蚊取り線香を差し込みやすくしています。
また、手が触れても危なくないよう、細部まで丁寧に仕上げています。
受け皿部分は、 中心にあえて鉄本来のざらつきを残し、仕上げに全体に焼きを入れ、 鉄ならではの深みある風合いとなめらかさを引き出しています。


鉄らしい素材感を残しながら、 手に取った時にはやさしく馴染み、 家具を傷つけにくい仕上がりにしています。


島根県には、たたら製鉄をはじめ、古くから火と鉄に関わる文化が息づいてきました。
篠原メタル工房があるのは、世界遺産として知られる石見銀山のほど近く、島根県大田市水上町です。

かつてこの地では、銀を掘り、運び、精錬するために、鉄の道具や火を扱う技術が欠かせませんでした。

金属と向き合い、手を動かしてものをつくる人々の営みが、この土地には息づいていました。
篠原メタル工房の社長もまた、石見銀山のある、島根県大田市大森地区で生まれ育ちました。

古くから人の手でものをつくり、素材と向き合ってきた土地の空気。 火や金属が身近にある風景。 そうした環境の中で育まれた感覚は、今のものづくりにも静かに受け継がれています。

頭の中にメロディーを流しながら、 ひとつひとつの動きに気持ちを込めていく。
鉄を叩き、熱を入れ、素材と向き合いながら、少しずつ形を探っていく。

火の入り方。
鉄のわずかな変化。
曲線の流れ。
長年培ってきた感覚を頼りに、職人は一点ずつ、形を整えていきます。

そこにあるのは、工業製品のような“完璧な均一さ”とは少し違う美しさ。

効率だけでは生まれない、わずかな揺らぎや余白。
その手仕事の積み重ねが、この蚊取り線香台の静かな造形につながっています。

ひとつとして同じものはない。
それは、職人の感覚がそのまま形になっているからです。

鉄は、使い込むほどに表情が変化していく素材です。

火によって生まれる焼き色。
手に触れることで増していく艶。
日々の中でつく小さな傷も、やがてその人だけの風合いになっていきます。

新品の時が完成ではなく、使う時間とともに、少しずつ育っていく。

手仕事だからこそ生まれる表情を、暮らしの中でゆっくり育てていただけたらと思います。


火を灯していない時でさえ、静かに空間の印象を変えてくれる。

鉄ならではの重厚感と、手仕事から生まれるやわらかな曲線。
ただの蚊取り線香台ではなく、暮らしの中に置いて楽しめる、ひとつのオブジェです。
使う時間だけでなく、置いてある時間まで美しく見せてくれます。


トンボは、蚊を食べる虫としても知られており、夏の暮らしや蚊取り線香という道具とも自然に馴染む存在です。

すっと伸びた羽や、軽やかに飛ぶ姿には、どこか涼しげで季節を感じさせる風情があります。
夏の夕暮れ、庭先や水辺を飛ぶトンボの姿は、日本の暮らしの中で昔から親しまれてきました。
また、トンボは前にしか進まず後ろに下がらないことから、古くから「勝ち虫」とも呼ばれ、縁起の良いモチーフとして大切にされてきました。

無骨で無機質になりがちな鉄に、トンボの姿を添えることで、自然のやわらかさと夏らしい遊び心が加わります。
重厚感のある鉄の中に、ふと目を引く小さな存在。
道具としての実用性だけでなく、空間に少しの物語と余白を生み出してくれます。





汚れがついた場合や、屋外で使用して雨に濡れた場合は、軽く洗ったあと、すぐにドライヤーや直火でしっかり乾かしてください。
その後、布にサラダ油を少量つけてやさしく拭いていただくことで、錆びにくくなります。




●素材:鉄
●サイズ:皿部分:約 縦 12xm×横 18cm
取り付け部分: 約 高さ6cm


鉄は、古くから日本の暮らしを支えてきた素材です。
農具や刃物、建具、金具、火を扱う道具など、人々の暮らしのそばには、いつも鉄がありました。
職人の手によって形を与えられた鉄は、ただの道具ではなく、暮らしを支え、ときに人を守り、人と人をつなぐものとして受け継がれてきました。
しかし近年、機械化や大量生産、安価な金属製品の普及により、手仕事で金属と向き合う職人は少なくなっています。
伝統的工芸品の従事者数や生産額も大きく減少し、高齢化や後継者不足は深刻な課題となっています。
火の入り方、叩く力加減、曲げる角度、素材の変化を見極める感覚。
長い時間をかけて培われる職人の技術や勘は、簡単に受け継げるものではありません。
このプロジェクトは、鉄の手仕事が持つ美しさと、職人の感覚から生まれる道具の価値を、次の世代へつなぐためのものです。
ただ便利なだけではなく、暮らしの中で長く愛され、時間とともに育っていく鉄の道具を届けることで、日本のものづくりの豊かさを未来へ残していきたいと考えています。


2026年6月15日 プロジェクト開始
2026年9月15日 プロジェクト終了
2026年6月末~9月末 順次配送予定

初めまして。株式会社篠原メタル工房です。
私たちは、島根県大田市に工房を構え、50年以上にわたり培ってきた金属加工の技術を活かし、鋼構造物の製作・施工から、鉄製の家具・什器・インテリア雑貨まで幅広く制作しています。
溶接、修理、プラント保守、製作、設置、施工管理など、金属に関わるさまざまな現場に携わってきた経験をもとに、機械では生み出しにくい手仕事ならではの製品づくりを大切にしています。
今回のプロジェクトでは、日常で使う蚊取り線香台を、ただの実用品ではなく、空間の雰囲気まで楽しめる鉄の道具として形にしました。
鉄ならではの重厚感、手仕事から生まれるわずかな揺らぎ、枝先にそっととまるようなトンボの造形。
そのひとつひとつに、篠原メタル工房らしいものづくりへの想いを込めています。
「メタルの良さを、多くの人に知ってもらいたい。」
その想いから、今回クラウドファンディングに挑戦しました。
篠原メタル工房という名前に込めた想いや、私たちのものづくりの背景は、動画でもご紹介しています。
ぜひ、篠原メタル工房の手仕事を暮らしの中で感じていただければ嬉しく思います。
